枯れたように見える苔玉を復活できないか

2017年2月26日 公開 2018年7月8日 更新

筆者はこの記事に記載されている方法を実践しましたが、残念ながら最終的に枯れてしまいました。その点をご了承の上お読み頂ければ幸いです(2018年7月8日追記)。

枯れたような苔玉を預かった

枯れたように見える苔玉を2つ預かってきました。

これをなんとか復活することはできないか…と。

左がシマトネリコ、右が長寿梅です。

約9か月前の作成当時の写真がこちら。

葉も沢山茂っていて元気ですね。

今の姿を見て持ち主も悲しんでいます。なんとか元気にもどしてあげたい。

今は、右の長寿梅のほうは葉が7枚前後付いた茎を残してすべての葉が落ちています。左のシマトネリコは触るとぽろぽろと葉や枝が落ちてしまいます。

これは…枯れて…る?

枯れてるかどうか見分ける方法

なんとかならないかなぁ、と思って調べてみます。

参考サイト:ミニ盆栽のつくり方|枯れてしまったミニ盆栽を復活させる方法はある?

  1. 葉が茶色になって枯れ落ちても、木は生きていることがある
  2. 枯れた木の枝の先の方から折ってみて、ポキポキと簡単に折れるようなら、その枝は枯れている
  3. 弾力が残っていて「ポキッ」と折れない場合は、枝切狭で切ってみる。切り口の中が白っぽい、茶色っぽい、水気がない場合は枯れている
  4. 緑色が残っているなら、そこから幹の方は生きている可能性がある
  5. どこまで切っても、緑色にならない場合は、鉢から外して根を見る
  6. 根がパラパラともろい感じで取れてしまうものは、枯れている
  7. 根の先がもろくても、幹に近くなるにつれしっかりしている様子なら、生きている可能性がわずかにある
  • 枝に緑が残っている
  • 根に枯れていなそうなところが残っている

この場合は、木を鉢からすっぽり外してそのまま土に移す

あとは、毎朝、水をやって回復を祈るだけ

とのこと。なるほど。

まずは長寿梅の方から

枝を見てみる

最初に枝を切ってみます。

まず幹から遠い方から切ってみます。すると切断面は白くなっていました。

今度は土から出てすぐのところを切断してみますが、やはりこちらも白くなっていました。

ここまでみると、枯れていると判断するのが妥当でしょうか…

葉を見てみる

葉が、長い茎の先に7枚前後ついていました。その茎はくったりとして垂れ下がっており、葉は乾燥してカリカリです。

参考:お庭のお医者さん|[129] 長寿梅の葉が全部枯れています。

これによると、

樹木自身で水揚げが足らないと思う時は、自ら葉を落として対応します。完全に無理だと思った時は葉を落とさず葉が枯れてきます。
現在枯れた葉が残っている状態ですと、すでに枯れてしまっている可能性があります。

とあり、ますます希望の光が小さくなっていくように感じます…

根っこを見てみる

今度は根を見るために、テグスを切り、土をほぐしていきます。

すると、鉢を回るように太い根がありました。

他の細かい根はポロポロと簡単に切れて崩れてしまいます。

太い根の先端はこのようになっていました。

この太い根だけでも生きていないでしょうか。

そう思いましたが、根を見ただけでは枯れているのか私にはわかりません。

もし、根に水を吸う力が残っていたならば、回復する可能性があるかもしれません。

回復の可能性がゼロではないなら、ためしてみようと思います。

調べていると次のようなケースがありました。

ものは玉牡丹という梅。この梅もほとんど枯れてしまっているようです。

その梅に対する対処として、以下のようなことが書かれていました。

参考:教えてgoo|この梅の木は枯れてしまったのでしょうか?

  1. もう一度鉢から抜いてください
  2. お料理に使う竹串で根を上から下へ丁寧にすいてください
  3. おそらく、駄目になった根がポロポロとれるかと思います
  4. 落ちてこない根についている髭根はできるだけ切らないようにして下さい
    • この作業に間(原文ママ)、根を乾かさないように注意して下さい
    • 霧吹きなどで湿らせながらやって下さい
  5. 終わりましたら、木ごとそっくり水に浸けてください
  6. 半日ほど置いてください
  7. 鉢の底に市販の根腐れ防止用の軽石などを加工したものを敷いてく下さい
  8. 市販の鹿沼土や赤玉土の微塵と呼ばれる普段は捨てる細かい土を入れてください
  9. その上に、根を広げながら置いてください
  10. 全体に先ほどの微塵を入れて根を完全に埋めてください
  11. 全体にまんべんなく水をやってください

この状態で、直射日光の当たらない明るい場所に置いてください(室内でもかまいません)

毎日、鉢の底から水が流れ出す程度に水をやって下さい

鉢皿などに水が溜まらないように気を付けてください

これで、夏まで様子を見てください

根に水を吸う力が残っていれば、助かる可能性があります

とのこと。その後回復したかどうかは不明ですが、やってみることにします。

まず、箸で土と根を軽くほぐしました。上の方は土がしっかりと根についていたので、強くほぐすことはせず、軽くにとどめておきました。

次に5番目の手順。木ごと水につけるというのが驚きましたが、そのとおりにバケツに水を張って、木の頭まで水につかるようにしました。

それを半日おくと書いてありますが、半日って人によってニュアンスが違うんですよね…。

ここでは6時間と考えることにします。

下の画像は集中治療室の長寿梅さん。

そして、6時間経った後に水から出しました。

根が長いので、少し切りました。

下記サイトを見ると、植え替えの時などに、根は切っても大丈夫なようでしたので。

参考:All about|春の盆栽お手入れ 「植替え」のやり方

しかし、切断面は茶褐色でした。んー、厳しいかな。

鉢の底に鉢底石、根腐れ防止のゼオライトを入れて、鉢底石の隙間を埋めるために赤玉土の中粒を少し、そして赤玉土を砕いた微塵を入れました。

これで毎日水をあげ、室内の明るい日陰に置き、夏まで様子を見てみようと思います。(2017/6/22追記:皿に水を張っていたところカビが発生したためベランダの明るい日陰に移動しました)

次にシマトネリコ

茎を見てみる

茎はどこもポキポキと簡単に折れてしまいます。そのような茎は枯れているとのこと。

参考:庭木で開運TOP|園芸Q&A|シマトネリコが枯れる

しかし、茎を削って緑色をしているならば、まだ枯れていないという情報もありました。

参考:植木生産者の植木日記|シマトネリコが冬に葉を落としてしまう枯れと耐寒性シマトネリコについて

そこで茎を削ってみたところ、薄く緑色をしていました。

これも、白く削ったところの上の位置の削れたところは緑色です。

もしかしたら、復活する可能性もあるのかもしれません。

シマトネリコの方は苔玉の形態を引き続き残すために、うちにあったハイゴケの短いものを周りに巻き、糸で止めました。

ちょっとボサボサになってしまいましたが、明るい緑色が少し増えました。

これで土が乾燥してから水をたっぷりあげ、様子を見ることにします。

置き場所は室内の日当たりの良い窓辺。(2017/6/22追記:皿に水を張っていたところカビが発生したためベランダの明るい日陰に移動しました)

周りの苔には霧吹きで別に水をあげる必要があるかもしれません。

苔玉のむずかしさ

苔玉をつくるのは簡単でも、なかなか苔と中の植物を両方元気に育てるのは難しいらしいです。

まず、使用しているケト土は乾燥すると水を吸い込みにくくなる。

そこで乾燥させないために、皿に水を張りそこに苔玉を置くようにする。

しかし、皿に水をためておくと、根腐れを起こしたり、カビを発生させたり、苔も黒ずんだりする。

そのようなむずかしさで半年以内にだめになる人が多いのだそうです。

参考:日本苔技術協会|苔の研究レポート

今回預かった苔玉も、枯れてしまっている可能性がとても高いと思いますが、私も初めてのことなので、やってみなければわからない、という気持ちの方が強いです。

なんとか回復してくれたらうれしいなと思います。


2017/6/22追記

その後の様子はこちら↓

枯れたように見える苔玉を復活できないか、と思ったが枯れた…